PARA IN PLANPRANZ,FIRST

ブランブラ、フィルストで飛ぶ(パラグライダ−)

伊藤忠男

CHU IS FLYING ABOVE CHAMONIX

 
96/8/2 〜8/11
ブランブラ(シャモニ−)もフィルスト(グリンデルワルト)も純然たるパラグライ  
ダ−のフライトエリアですから、このレポ−トはRock&Snowのコンセンサス  

からずれていて、明らかに”パラ・ワ−ルド”向きです。ただ、アイガ−やモンブラ  
ンを狙って滞在するクライマ−が”山飛び”の練習をするといった仮定をすると、多  
少意味があるかもしれないと考え、キ−を叩くことにしました。
昨年(96)夏に娘が”アンネの家”に行きたいというので、機体と寄り道案を持っ  
て一緒に行くことにしました。目的は“アンネ”なので、あまりぐずぐずやっていら  
れません。
これらのエリアが日本のエリアと明らかに違うのはスケ−ルですが、ただ飛ぶ分には  
、ランディングもテイクオフも充分な広さがあり、障害物のない平地も多いので緊急  
ランディングにもそれほど神経質にならなくて済みますから、かえって楽じゃないか  
と思います。

ブランブラはシャモニ−の街からゴンドラで上がって歩き1分。テイクオフは正面の  
モンブランに向かって行います。そう広くありませんが安定したブロ−の通り道で、  
楽勝〜。ゴンドラの走っている斜面全体にサ−マルが出ていて、簡単に上げられます  
。テイクオフまでの高度差は1000m、水平距離3000mですから、届かないっ  
てことはありませんが、逆に強烈なサ−マルコンディションでは降ろす技術と精神力  
を試されるでしょう。こっちのパイロットは日本ではあまり見ないスパイラル降下を  
頻繁に使うのでちょっと驚きました(知らないで見ているひとも多分びっくりするん  
でしょうね、墜落した!っていってるひとがいましたから)。スパイラルは今のとこ  
ろ、もっとも降下率の高い技術ですが、機体の強度に掛かる負担も大きいのです。僕  
は、パラで数少ない体育的な動作になるこの技術が好きですが、ブランブラではおか  
げでフロントのラインを2本切ってしまいました。

フィルストは、シャモニ−とはがらり変わって牧歌的(的ってのは変か?)で超退屈  
な街グリンデルワルトから、やはりゴンドラで上がります。山頂駅から1分下ると理  
想的なラウンドトップのテイクオフ地点です。正面にアイガ−北壁が見えるすごいと  
ころ。ランディングまでの高度差は1300mで、水平距離が5200mですから、  
ブランブラのような訳にはいきません。まったく上げられないと、ショ−トします。  
ただ、直線でコ−スをとれば、下は殆ど牧草地で、ごめんなさいを覚悟すればまあ、  
安全に降ろせる場所を見つけるのにそう苦労はいらないでしょう。
僕の飛んだときは、小さなサ−マルだけだったのでそう上がりませんでした。ランデ  
ィングは街の向こう側にありますので、上空からゆっくり横断していくと下から歓声  
が聞こえてきてなかなかいい気分でした。広々としたランディングで機体をたたんで  
いたら、アイガ−の方からアプロ−チしてきたパラが目の前に降り、メットを外して  
ハイと声をかけてきました。見ると大きなリュックを背負っっているので、どっか登  
ったのかときくと、アイガ−北壁を狙っていたが、天気が良くならないので(飛んで  
)降りてきた、というのです。もう少し話をするとフリ−クライミングの好きなチュ  
−リッヒ大学の学生でした。アルプスではやっぱりパラはクライマ−の道具なんだな  
あ、と思ってしまいました。

高度差2000mのベルビエはもっとも有名なエリアの一つですが、僕らが寄った日  
は天気が悪くてパス。僕の持ち時間はこれでおしまい、アンネの家へはアルプスから  
2日間のドライブで、娘たちの健全さを尻目に、僕は合法化された?ッシッシにびっ  
くりして、ジ−ザス ワズ スト−ンドとかかれたTシャツが氾濫してぶら下がってい  
るアジア的な混乱を見せるアムスの街に懐かしさを感じていました。

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