北ア・蝶岳東面頂上直下スキー初滑降 単独

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cho pict

 
蝶岳東面頂上直下には2つの急な沢があり、まだ滑られた記録を見たことがな
い。                                                            
連休の初めの頃は低気圧の通過により、ひどい悪天気。                                                              
5月2日に吹雪の常念岳に登頂し、周囲の沢の状況を偵察。                                                          
5月3日一の沢をスキー滑降。                                                            
前日の雪が降りつもっていたと思ったが、雨のせいか安定して滑り易い。
                                                                
約1800メートル地点でスキーを脱ぐ                                                            
5月4日三股から蝶岳に登頂。                                                            
途中常念岳から南に直線的に見える常念沢は、友人がリーチをかけているから諦
める。                                                          
カンビールを2つ飲んだら、朝からなにも食べてないためか、肝心な時に酔って
しまう。                                                                
頂上から、東面の2つの沢を地図と地形から右に走る沢に決めた。                                                            
2重山稜のため噴火口状の窪地があり、山頂直下からジャンプターンで下る。
                                                                
好天のため大勢の登山者がビデオを撮ったりしてくれたようだ。                                                              
こんな時は、意外とビビッテしまう。                                                              
這松を3メートル程下り、下の急斜面を覗く。                                                              
直感的に「これはいける」と思う。体中にアドレナリンが充満。                                                              
喉がやけに乾いてくる。                                                         
 最初の40メートルだけ慎重に下れば、後はなんのことはないただの斜面。
                                                                
途中ブルーとグリーンのザックカバーが落ちていた。                                                                
これは5月2日の突風で流されたものだろう。常念岳も同じだった.                                                          
雪面は、滑降に申し分なく、板は曲り易い。                                                                
左右から沢が出て来るが、いずれも大きなブロックが散乱。                                                          
標高が低い山のためか、沢筋以外の尾根は樹林が濃い。                                                              
1950メートル地点からトラバース。                                                            
登った時のコースに出るために、沢筋を約50メートル登り返す。                                                            
登山道に出ると、やっと終った気分になる。                                                                
1918メートルの地点から登山道の右にある小さな薄暗い沢に入り滑る。
                                                                
雑木が邪魔だったが,硬い残雪のおかげでかなり滑降標高差をかせげた。
                                                                
約1600メートル地点でスキーを脱ぐ                                                            
三股に15時30分着。                                                         
 今年のゴールデンウイークは天気が悪く、あまり自分の思った山行ができなかっ
た。


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