SKIING IN NISIAZUMA,FUKUSIMA

西吾妻の1月ツアー

西大巓から2本すべる。西吾妻でルートをうしなう。

NISI-DAITEN PEAK

 
2000-1/15-17
メンバー パキあべ もんべるナベ かつまた 柘植嫁 真壁 ひろゆき 
羽根田 汽車


1/15
グランデコの駐車場で830分に全員合流。前夜組みと早朝出。どちらが楽だ
ろうか。
天気はまずまずか。1500円でスキー場トップまでのチケットをかう。なべち
ゃんが怪しげなテレブーツの男を発見。ファットスキーをもっている。声を
かけるとパキ阿部であった。ちょうどよかった、いっしょに登ろうよ、とい
うことで合流。1030ころ歩きはじめる。
雪は少ないが、まずまずのコンディション。ラッセルがほとんどないから1
時間ちょとで西大巓のピーク。ガスで見えないが山スキーグループが数人い
る。ロコらしい彼らのあとを忠実にたどれば午後の間違いはなかったかもし
れない。
トレールを辿って西吾妻小屋へは30分。ときどき光りがさして樹氷がこの
うえもなく美しい。昼飯をいただいてから10分ほどで西吾妻頂上。一時過ぎ
。ここでもときどきよい光りが差して素晴らしい写真がとれる。
ここで古い記憶を絞り出せばよかったのだが、その記憶もガスの中、コンパ
スを合わせ、おもむろにその方向に滑りはじめる。こんなに樹氷があったけ
? 1月だからこんなんかな。スペースを求めて滑りくだるうちに小沢にで
あう。
パキ阿部がこんなところに小沢があるのはおかしい。中津川に降りたらたい
へんだ。このルートでのタブーはけして中津川にくだらないこと。中津川に
下って遭難した例は数知れない、と考えたのだろう。一行の頭は、中津川に
下ったら大変だ一色に染められてしまう。
小沢をこえて向かいの沢に登りかえしたほうがよい。というわけで10メート
ルほど登りかえし向かいの尾根をトラバース。どうしても沢底の落とされて
、釜の見える沢を右に左にくだる。
どうもおかしい。現在地が不明だ。しばらく進んだところでスキー場のゴン
ドラが見えて現在地判明。二十日平の尾根は反対の尾根だった。小沢をこえ
る必要はなかったということ。とはいえ、正しいルートに戻るのにはもう遅
すぎる。沢の底にいるのだから。日が落ちて暗くなった沢底をひたすらすす
む。いちど高まいて、もう5時まえ、暗くなる直前に二十日平からのトレー
ルと合流。そこからスキー場へは2,3分の滑りだった。とぼとぼと夕路につ
く。
雪がすくないので雪崩の心配はなかったけれど、流れがみえる沢底を下るの
は気持ちのよいものではない。われわれは結局西大巓と西吾妻のコルから流
れ出る大きな沢をひたすら下ったのであった。滑りは期待したほどではなか
ったがなかなか面白いバリエーションルートだった。
テント組みをわかれてポロニアにとまる。
1/16
桐沢塾長に地図に鉛筆線をいれてもらい、西大巓から南西にのびる尾根をく
だる。ペンギンルートという通称らしい。羽根田ライターは昨日の疲れが甚
だしくスキー場で練習モード。
パキ阿部がよくしっているので彼のあとを追うだけで痛快な滑降がたのしめ
た。あっという間に頂上から下って、デコスキー場の西端のリフトの始点に
でる。登り1時間、下り1時間のスピードツアーだった。昨日も予定では3
時間コースの予定だったのだが。スキーツアーはなかなか時間が読めないも
のだ。帰京組とわかれスキー場でちょと遊んでポロニアにもどる。それにし
ても柘植嫁のスキーの技量の進歩には驚く。突っ込みがよいしうまいのだ。
ひろゆきさんが、夕餉の席で、まけたあ、と呟いていた。

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